皆川博子さんの本について

ホットコーヒーの美味しい時期になりました。秋は食べ物がおいしいので好きな季節ですが、これから朝に布団から出るのが億劫になる時期かと思うと少し憂鬱でもあります。
食欲の秋でもありますが、私にとってはやはり「読書の秋」。最近は皆川博子さんにどハマりしています。文体も美しいし、ストーリーは切ないけれど感情が揺さぶられます。こちらの知的好奇心をくすぐってくる舞台背景に加え、終盤にはどんでん返しもちゃんとある。ミステリー小説としても人間ドラマとしても完成度が高いため、次から次へと読みたくなります。
最近は他の作家さんも含めミステリーを中心に読んでいるのですが、ミステリー要素だけ、ドラマだけだと満足しなくなってきて、どうしても皆川博子さんの方へ戻っていってしまいます。それにしても80歳を超えてなお執筆スピードが衰えないどころか、上がっているのがすごいところ。そして、最近の本も全く年寄り臭い感じがしません。しかしながら小説の出来上がりは「熟練」という言葉がしっくりきます。
夜寝る前にお酒を飲みながら本を読むのは至福の時ですが、面白い本を読むと続きが気になってなかなか眠れません。一日が30時間になってほしいとか無茶なことを切実に望む今日この頃です。